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hort story

トンネル
まるで野菜の茎の中を通るように

ほとんどまっすぐで、湿気が多く真っ暗な

トンネル

向こうから話しかけるのは自分によく似たドクロ

「それでほんとにいいのか?

どっちにしてももう戻れないけどな」

とケタケタ笑う

俺もつられて笑い始めた

反響する声が、なんだか風呂をこする音に似ていた

- written by kim -

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